オラ!コモエスタ!エスパニョール堤です!
今回は、連載企画「Youtuberの明日」の第二回をお届けします。
Youtuberの明日ってどんな企画?って気になる人はこちらをご覧ください。
今や、ユーチューバーもここ2~3年で一気に知名度を上げて、中学生のなりたい職業ランキングにもランクインするほどポピュラーなものになりましたが、その実態は未だに謎に包まれています。
将来なりたい職業ランキング…男子中学生3位に「YouTuber」、2位と1位は? | レスポンス(Response.jp)
ユーチューバーとは一体どんな職業で、どんな人がやっていて、なぜそんなに人気が出るのか?その秘密に迫っていくシリーズです。
そして、第二回のユーチューバーさんは、この方!
光の魔術師の異名を持つ写真家、イルコ・アレクサンドロフさんです!
百聞は一見にしかず、ということでイルコさんの作品をご覧ください!
↓↓↓
息を呑むような写真ばかりです!!
しかも、
全て外国で撮った写真に見えますが、全部大阪や神戸で撮影されたものです。
カッコいいですよね〜!!
こんなにスゴい写真を撮るフォトグラファーさんなので、インタビューの前から、「自分はユーチューバーじゃないよ〜」と仰ってましたが、
カメラ・写真の撮り方をメインにしたチャンネルとしては間違いなくトップユーチューバーです。
今回のインタビューで、ブルガリア出身なのに日本でフォトグラファーをやっている経緯やYoutubeで大事にしてることなど、を聞くことできました。
この記事を読めば、Youtubeでの人気の秘訣はもちろん、なぜイルコ・アレクサンドロフという人間がここまで人を惹きつけるのか、ということがよく分かります!
- 人気ユーチューバーの裏側、本音が気になる人
- イルコさんが大好きな人
- どうすれば人を惹きつけ成功を掴むことができるのか知りたい人
は、必見の記事になってます。
どうぞご覧ください!
目次
1、iMovieとiPadのおかげでYoutubeを始められた
iPadにある作品を見せて頂きました
もうあの動画は消してもいいんじゃないかと思ってる(笑)
今、配信されてる動画とは全く違いますよね。
これも、自分が喋ったりするんじゃなくて、1-2分の短い動画だったね。
Youtubeをやろうと思ったのは、動画でやった方が見せやすいだろうなと思ったのがきっかけかな。
すぐに解説動画をupしなかったのは理由があるんですか?
動画の編集はできないし、めんどくさいし、全然違う世界だし、
またいつかやろう、またいつかやろう、って(笑)
iPhoneで短い撮影風景を撮ったりして、いつか使えるんじゃないかって。
で、本格的に動画をやろうという一番のきっかけは、、、
iMovieかな?(笑)
これならiPadでできるぞ!って。
それで一度、作ってみました。
毎回説明するのがめんどくさいし、(苦笑)
動画はすごく分かりやすいから、iMovieのおかげで「これ見てください」って言えるようになった。
神戸の灘 / 摩耶埠頭で撮影
2、カメラとの人生は日本で始まった
イルコさんのプロフィールには、
- ブルガリア出身
- 学生時代まではカメラに全く無縁
- 日本の大学に進む
と、気になることが書いています。
今は日本で活躍中のフォトグラファーさんですが、そこに至るまでの経緯をお聞きしました
カメラにも日本にも興味はなかった
イルコさんはブルガリア出身ですよね。
今、ココにいる理由も、それが繋がっていってると思います。
例えば、ブルガリアの経済の大学に行ったけど、
第二外国語が必要で、その時に日本語を選びました。
だいたい、みんなドイツ語とかロシア語とか役に立つ言語を選ぶんだけど。
だから、大学でたくさん生徒がいる中で、日本語を勉強してるのは二人だけ。(笑)
ただ、日本語を学びながら日本の文化の面白さ、美しさにハマっていきました。
だから、もう1人のクラスメイトも頑張ってたけど、どんどん難しい勉強を進めていって、先生とマンツーマンだった(笑)
そのあと、2006年だったかな。
日本の留学の制度で各国の成績優秀者を招待するというのがあって、
日本にも二週間くらい行きました。
重いし、コンデジあるし(笑)
教科書に載ってるような観光の場所しか行けなかったから、また行きたいと思ってました。
ブルガリアに帰ってから普通に大学で勉強して、卒業して、修士課程のプログラムで留学をすること決めました。
それが2008年かな。
神戸大学の経営学部の人的資源管理に進みました。
そこで2年くらい勉強して、カメラを買いました。
だから、カメラを始めたのは2010年かな。
そこからどんどんカメラにハマっていったんですか?
でも、最初はじめたときは、
「俺、背景ぼかして天才!」みたいな感じだった。
「なんで俺はこんなにうまいんだろう」って思ってた(笑)
「これ誰でも撮れるやん」って分かって(笑)
そういう浮き沈みがあって、ハマっていった。
ずっと写真は趣味だった。
神戸大学の勉強は自分では面白くないなと思ってて、関西学院大学に面白そうなのがあったから、そこに移って、MBAの勉強もしました。
その頃にカメラを本格的にやるようになった。
6:00-9:00は撮影やって、
9:00-19:00は大学で授業受けて、
19:00から終電まで撮影する
みたいな生活をしてました。
どっぷりカメラにハマってたんですね。
「お前、勉強してんの?」って感じだった(笑)
神戸の灘 / HAT神戸で撮影
フォトグラファーになろうと思ったことはない
普通に楽しかっただけ。
写真をupすると自然に拡散していったし。
その頃、プロカメラマンとかは好きじゃなかった。
何か理由があるんですか?
「この撮り方、ないんですよね」
「女性の顔に影をつけるなんて」
「影が固すぎるし、こんな写真は日本ではよくない」
って言われた(苦笑)
※ポートフォリオレビュー・・・プロの写真家や出版社、美術館のキュレーターや写真の専門家に写真を見てもらう催し。レビュアーから約20分ほどの時間で評価を受ける。高い評価を得られた場合は、仕事を掴む可能性があり、写真家が自分の才能を売り込む場となっている。
その頃、日本では外やロケで使えるようなアクセサリーがほとんどなかったから仕方がないところもあったと思うけど、自分としては光を使ったこの撮り方は「流行るんじゃないかな」って思ってた
だから、むしろもっと激しい、ドラマチックな環境で撮ったりとかするようになりました
逆に、もしその頃に有名な人のマネしていたら、その人たちと同じような写真しか撮れなかったと思う。
その時もまだ仕事としてやってるわけではないんですか?
求めてくれる人が増えたらいいかなと思ってたから。
美容室の写真を撮って欲しいとか、結婚式撮って欲しいとか。
はじめに結婚式の依頼をもらったときは、
「カメラはじめて時間もそんなに経ってないけど、それでもよければ喜んで。」
みたいな感じで受けてました。
「ブライダルカメラマン」じゃないからね。
そこから「じゃあ、私も撮って欲しい」っていう依頼も増えて、自然な感じで広がっていったかな。
自分にとっては、それがすごくいい練習になった。
というか、やりたくない(笑)
人見知りなんで(笑)
というか、言いたくない(笑)
仕事の場合も、「仕事させてください」じゃなくて、
「興味があれば撮りますよ」っていう感じのスタンスで、
少しずつ増えていった。
大阪の淀川河川敷で撮影
内定決まってたけど、貯金2万円で就職活動をやめる
大学を卒業するときはMBA持ってたから、いい企業に入れるし、
真面目に就職活動してましたよ。
今でも、大学の先輩には「なんでカメラやってるの?」って言われるし(笑)
でも、日本で外国人一人でカメラだけでやっていくのはさすがに大変だから、
悩みました。
ただ、実際に決まってから「これ自分のやりたいことじゃないなー」と思った
会社に入ったら、きっと疲れて写真をやらなくなるなと思った。
じゃあ、写真をやるなら思い切りいこうかと決めて、
内定も就職活動自体も全部やめた。
そこで思い切るんですね!
いやーすごい!
異国の地で勝負を賭けましたね〜!
もし自分がスペインで、フリーランスでWEBのライターやろうと思うと怖くて、怖くて仕方がないですね(笑)
仕事結構来てた時もあったけど、月に収入はゼロのときもあった(笑)
じゃあ、バイトしていたんですか?
写真撮れなくなるでしょ?
それが自分の中のルールみたいな感じ。
マクドでバイトしてたら、写真撮る時間なくなるから(笑)
でも、仕事がない時間もすごくよかった。
「仕事ない!ヤバい!」って悩むんじゃなくて、
「今は仕事をもらうための仕組みを作ろう」って行動してた。
MBAも持ってたし、マーケティングとか集客のことを考える時間を作れた。
そのときには、そのときにやれることを積み重ねたんですね!
神戸のハーバーランドで撮影
3、「ユーチューバー イルコ」に話を聞いてみた
ここまででイルコさんがどんな人かを知ることができました。
自分のいいと思ったものを貫き、やりたいことに全部を捧げる生き方はとてもカッコいいですよね。
次にこの企画のテーマであるユーチューバーとしての活動についてお聞きしました。
Youtubeでイルコがやってる差別化
ユーチューバーさんに聞くような質問をしてもいいですか?(笑)
それとiPhoneも使います
レンズが135mmと24mmですね。
filmoraを使ってます。
チェックしてみます!
例えば、ユーチューバーでロケで135mmで撮ってる人はいない(笑)
場所の紹介とかで自撮りしながらの動画はありますけど、
10万円以上するボケ味がめちゃくちゃ綺麗なレンズを使って、わざわざ外に出て動画を作ってる人は少ないですよね。
みなさん、ある程度綺麗な画質で撮れたらいいって感じだと思います。
大雨でも関係ねぇ!
嵐が来てても関係ねぇ!
カメラとストロボはちゃんと守ってあげないとね。
一緒にメディアを育てていきたい
似たような内容をそれぞれのメディアで発信したりもしたけど、リーチしやすいです。
それぞれ全然違う発信をしてるから。
Facebookだったら、モデル俺シリーズとかね。
「こいつ近づきにくいな~」
ってなりかけてたことはあります。
だから、楽しいやつって分かってもらえるようにというのもあってやってます。
イルコさんのYoutubeは写真の撮り方だけじゃなくて、新発売のカメラのレビューやカメラの選び方の動画もあって、見てる人のニーズに応えていると思いますね。
コメントにある質問が、次の動画に反映されたりして、Youtubeではすごく距離感の近さを感じます。
イルコさんのチャンネルはすごくコメントが活発ですよね。
コメントしてくれても返事ができないときに、誰かがそれに返信してくれたりもあります。
上から教えるような感じではなくて、一緒にこのチャンネルを盛り上げよう、作ろうって感じにしてます。
だけど、どのメディアもカメラ関係のメディアにしたいとは思ってます。
ちなみに、視聴者は男性が95%で30代前半が一番多いです。
Facebook、Instagramも65%くらいが男性、、、
女性が全然いない、、、
どうにかしてくださーい(笑)
好きなユーチューバーは「しばたー」
(大爆笑)
※しばたー vs 漢事件・・・TV番組でも活躍中のハードコアラッパー・漢 a.k.a. GAMIさんが、しばたーさんにコラボのオファーを送ったところ無視され、その旨を「死ぬほど腹が立った件について」という動画に載せてYoutubeにupしたことが発端。双方、Youtubeの動画でやり取りをしながら、ヒートアップしていく様子が話題になった。
こちらの記事に詳細がまとめられてるので、気になる方は読んでみてください。↓↓↓
「漢 vs シバター」前代未聞のラッパーとYouTuberの騒動、ファン暴走で終結 – KAI-YOU.net
自分のジャンルでもないのに相手の土俵でうまく戦ってるし、内容もすごく凝ってる。
わざと三脚を使わずにグラグラの映像を撮ってる動画とか。
カメラ業界にも、しばたーみたいな人が欲しい(笑)
あとは、動画のクオリティが高い人は好き。
話し方とか、音の質とか、構図とか、
を考えてるチャンネル。
iPhoneで、みんなが横並びになってワーって言ってる動画は、もっと渋いライティングで撮ればカッコよくなるのになって、いつも思う。
海外のYoutuberはその辺のクオリティが高い。
日本のYoutuberでちゃんとやってる人は、、、
「瀬戸弘司」はいいと思う。
「佐々木あさひ」かな。
あのチャンネルはカッコいい。
面白いですね〜!
ユーチューバーは全然楽じゃない
全然楽じゃないね(笑)
「ユーチューバーやりたい」だけだったら、無理だと思う。
ゲームが好きで、カメラが好きで、ってなんでもいいから、
好きなものをこうやったら面白く見せれるんじゃないかっていうのがあれば、Youtubeをやってみるといいと思う。
何か実績を作ってからやれたらもっと増やしやすいし、見てもらいやすい。
それでも楽じゃないけど(笑)
そもそもこれっていうのがなかったら、やってみてはみるもののネタ切れになったり、再生回数伸びなくてやめちゃったりしそうですもんね。
どういうことですか?
動画も自分も。
その頃は写真のことだけ考えてたから、練習する時間もあったし、1日5回、10回撮影もしてたし、
やってなくて幸せだったと思う。
その頃にYoutubeもやってたら、勉強する時間もなかったから、写真のレベルも低かったかもしれない。
そう考えると、今ココにいなかったかもしれないと思います。
「そのときにやれることをやる」感覚ですね。
スキルを伸ばすためにYoutubeをやる
結局やらないと進まないなぁと思って(笑)
ずっと引き延ばしにしてたので。
2017年7月は毎日動画をup
「やってる」か「やってない」かの違いだと思います。
結局はね。
1ヶ月間動画をupしてみて、編集もだいぶ速くなりましたよ。
僕もこうやってインタビューの記事を書いたり、メディアの記事を書くことに数をこなすことでスピードが上がりました。
技術とかではなく「慣れ」って感じですね。
近道はないからね。
自分がYoutubeをやってる理由が、
「コミュニケーション能力が上がる」
というのもあります。
人見知りなんで(笑)
はじめの頃の動画はだいぶひどいですよ。
でも、やればやるほど、話せば話すほどうまくなって、のちのちセミナーするときに役に立ちました。
だから、やるなら週に一回だけupするとかはやめた方がいいと思う。
やれば伸びるから。
続けたら絶対伸びるから。
「やるか、やらないか」
だけだと思う。
やり続けたからその面白さに気づけるというのはよくある話ですね。
4、ずっといい写真を撮り続ければ必要なものはついてくる
「カメラはこれだけ面白いんだよ」ってことを色んな人に見てもらいたいし、カメラの楽しさを知ってもらいたい。
フォトグラファーとして未来に描いてることはありますか?
それだけやっていれば、他のものは全部ついてくると思ってる。
だから、昨日の自分より、明日の自分の方がいいものを作ってるっていう風にしたいです。
僕もそういう循環を作れるように、ライターとしていいものを作っていきたいです。
内容が濃いからいいんだけど、ロマンチックな光を作ったら面白いかなと思ってる。
個人的にはもっと写真やカメラの話をお聞きしたかったんですが、
今回はYoutuberとしてお呼びさせて頂いたんで、この辺でインタビューは終わらせて頂きます。
ありがとうございました!
イルコさんのInstagram、Twitter、Facebookを紹介
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イルコさんのメディアで一番距離感が近いのがTwitterです!見学&アシスタントokの企画の告知もあるので、特に関西住みでカメラ好きの方は必見ですよ〜!
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あとがき
今回のインタビューはいかがだったでしょうか?
イルコさんの動画やチャンネルを見ると一目瞭然なんですが、Youtube上でイルコさんと視聴者さんが積極的に交流している姿が見られます。
イルコさんが自分のやり方を押し付けるのではなく、視聴者さんも一人の写真家さんで、同じ目線の仲間なんだというのがすごく感じられます。
ある動画の撮影の日にTwitterで場所を告知したところ、たくさんの視聴者さんが集まり、そのまま飲みに行った、という話もインタビューの後に聞かせて頂きました。
みんなと同じ目線で一緒に前に進んでいくリーダーのような存在が、これからの時代に求められてるのではないでしょうか。
何かやりたいことや好きなことにのめり込み、その分野で少し前に行くリーダーになれたら、イルコさんが今まさに作ってる循環を僕らも作れるのかもしれませんね。
それではこの辺で!チャオ!アディオス!
エスパニョール堤
P.S.
次回は動画配信を始めてまだ半年でYoutubeの急上昇クリエイターに選ばれた美容系ユーチューバーさんのインタビュー記事です!
お楽しみに!
【追記】2017.09.06
Youtuberの明日、第三弾の記事が完成しました!こちらもどうぞお読みください!
2012年頃にupされた2本の動画が一番古いものだと思うんですが。