1万冊読破した男が選んだ!人生を変えるオススメ漫画12選

こんにちは!毎週の少年ジャンプの発売が楽しみで仕方がないQOLHacks副編集長の堤です。

最近、面白い漫画を探してるんですが、Googleで検索しても神マンガランキング100とか、111とか、200作品まとめてみたとか、オススメが多すぎて選べません。。

「できるなら面白いを漫画読みたい!」
「今まで読んだことない漫画にチャレンジしたい!」

みなさんも良いヒマつぶしのためのマンガ探しをしてるんじゃないでしょうか?

そして、もし

「漫画好きの人のガチのおすすめ漫画」

が、あれば読んでみたいと思いませんか?

そこで今回は、ある業界では超有名な知る人ぞ知る漫画好きの和佐大輔さんにおすすめ漫画を聞いてきました。

インタビューの前に「人生を変えるくらい面白い漫画を教えてください!」と、かなりハードルを上げたお願いをしています。

記事自体は1対1の会話形式になっていて、なるべくネタバレしないようにサラッと紹介をしています。

ぜひ、ここで紹介する漫画を読んで人生の質を上げちゃってください!

ありとあらゆる漫画を読み尽くした男、和佐大輔のプロフィール

・これまで1万冊を越える漫画を読破
新しい漫画を毎年500冊読む
Kindleに漫画2247冊を所蔵(毎月増えてる)
・現在は週刊少年ジャンプ、ヤンジャン、ヤンマガ、チャンピオン、月刊マガジンを購読(読み尽くしたのであんまり読んでない)
・過去には「HUNTER×HUNTERが好き過ぎて」Story.jpに投稿し話題のSTORYに選ばれる
・【追記】想像を超えた漫画の読み方を語るWEBメディア「マンガタリ」を運営中

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※ちなみにこの取材のために事前に連絡を入れたところ、気になる漫画を100冊くらい大人買いされたそうなのでKindleに入ってる漫画は2300冊は超えてると思います。

和佐さんをもっと詳しく知りたい方は、和佐大輔公式サイト – すべては絶望から始まる をご覧ください

 

目次

1 絶対に読んで欲しい必読超推し漫画3選

まずは、厳選された12タイトルの中でも、特に「この3つは絶対読め!」という漫画を紹介します。

①「スラムダンク」ページを破り捨てるほどの勢いで読んでしまうバスケ漫画


Slam dunk―完全版 (#1) (ジャンプ・コミックスデラックス)

作者 井上雄彦
掲載雑誌 週刊少年ジャンプ
連載時期 1990年-1996年
巻数 全31巻
発行巻数 1億2000万部
メディアミックス アニメ化・映画化・ゲーム化

 

事前にリストを頂いたんですが、「これからまず読め!」っていうのはありますか?
和佐
やっぱり、ベタにスラムダンクとかから読んで欲しいですね
スラムダンクですか!ベタもベタですね(笑)
和佐
スラムダンクって一目惚れした女の子のために見栄をはってバスケ部に入って、結局、全国大会いっちゃうっていう話なわけじゃないですか。

それって目指すこと自体が全部バカみたいなことなんですけど、そのバカなことを、バカなことって言わせないような勢いがあるんですよね。

漫画の醍醐味はどれだけ陶酔できるかだと思ってるので、そのバカなことに没入させてくれるベタもベタな代表作がスラムダンクですね

最後の山王戦は、もう読むのが止まらなくなりますよね。
和佐
一気に読んじゃいますよね。

井上雄彦さんがスラムダンクを描き始めたのが、たぶん22歳とか23歳なんですよ。

それまでの人生すべてが詰まってるんだろうなっていう感じがありますよね。

漫画のラストスパートって週刊誌の連載で1,2年かかるわけじゃないですか。

漫画家さんの、その集中力ってすごいですよね。

スラムダンクの山王戦だって、描くだけで1年くらいかかるわけですよね。

1年間集中力を絶やさずに山王戦のことばっかり考え続けて描き切るっていうのがすごいと思いますね。

スラムダンクの最後の最後は作者も読者も一気にいってしまう感じですよね。
和佐
そうそう!ページを破っちゃうくらいね(笑)
堤の一言コメント

まず最初に何がオススメかというところで伝説のバスケ漫画、スラムダンクが出てきました。作者の井上雄彦さんが20代前半で描き始めたという背景について考えたことがなかったので、そういう視点で読んでいくと違った読み方ができそうです。まだ読んでない人は、これぞ少年漫画!という没入感を味わってみてください。

 

②「イティハーサ」とりあえず読めとしか言いようがない人生のあらゆることが学べる超大作ファンタジー少女漫画


イティハーサ(1)

作者 水樹和佳
掲載雑誌 ぶ〜け
連載時期 1986年-1997年
巻数 全15巻
発行巻数 不明
メディアミックス  なし
和佐
イティハーサはねぇ、すごくいいですよ。人生が学べる漫画です。
どういう漫画なんですか。
和佐
この漫画には二つの文明が出てきます。

1つは科学技術を発展させて、
もう1つは宗教を発展させます。

それは実は神様の実験で、神様の思惑や手の平の中でやってるんですが、それが二つとも失敗します。

そして、その両方が日本に流れ込んでくるんですよね。。

「どっちが、正しい」みたいな答えを探していくような漫画ですか?
和佐
そうじゃないですね。

結局は、どっちも間違っているというか、正しいとかはないです。

元々はみんな幸せに暮らしてたんですよね。

だから、ほっとけばよかったのに、科学と宗教に巻き込まれて、どんどんカオスになっていきます。

それはとても人間らしいですよね。

人生が学べるっていう話でしたよね。
和佐
いろんなことがあって、いろんな殺し合いをするんですよ。

そして、だいたい手に入れたいものが手に入らないんですよ。

それにみんな葛藤するんですよね。

その葛藤からたくさんのことを学べます。

奥が深すぎて。簡単には説明できないですが、

特に僕が好きな「アオヒコ」ってキャラクターに注目してください。

イティハーサは、ほんとみんなに読んで欲しいです。

堤の一言コメント

和佐さんのご自宅にイティハーサが置いてあり、パラパラっと読んでみましたが、面白さがよく分かりませんでした(笑)。ただ、ネタバレ防止のためここには書けなかった話がたくさんあって、今回の12の漫画の中で一番深い話を読めると思います。そもそも和佐さんのお母さんの漫画だったそうで、「イティハーサは深いよねー」とお二人で話してらっしゃいました。

 

③「HUNTER×HUNTER」物語が進むにつれて漫画という存在を進化させるワクワクが止まらない最強漫画


HUNTER×HUNTER モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

作者 冨樫義博
掲載雑誌 週刊少年ジャンプ
連載時期 1998年-連載中
巻数 既刊33巻 連載中
発行巻数 6600万部(31巻時点)
メディアミックス アニメ化・映画化・ゲーム化
和佐
HUNTER×HUNTERは主人公のゴンが幼い感じで、設定として明るかったんで、始まったときはどうかなって思ったんですけど、物語が進めば進むほど、どんどん面白さが加速していきますよね。

最初から面白いんですけど、どんどん面白味が加速していきます。

確かにどんどん面白くなっていきますよね。
和佐
違う漫画なんじゃないかなっていうくらいガラッと変わっていきますね。

でも、ちゃんと一個のストーリーとして成立してるからすごいですよね。

没入感すごいありますよね。
和佐
そうですね、一緒に成長できるような没入感がありますね。

バトルの概念もまったく違うんですよね。

バトルの概念が違うっていうのはどういうことですか?
和佐
まず、HUNTER×HUNTERは「誰が一番強い」じゃないんですよね

普通の漫画って、一番強い奴がどっかに出てくるじゃないですか。

あと、強さがどんどんインフレしていきますよね。

まず最初のボスみたいなやつがいて、それを倒すとまた強いやつが出てきてみたいな繰り返しがバトル漫画の基本ですよね。
和佐
HUNTER×HUNTERにも強い奴はいっぱい出てくるんですよ。

そして、それぞれが「念」という能力を使って戦います。

この念というのは、ただ能力を上げればいいというものじゃなくて、組み合わせや相性でバトルの結果が変わってしまうんですよね。

例えば、ドラゴンボールは過酷な修行すれば強くなれるし、合体したりしますよね。

でも、HUNTER×HUNTERは、

そもそもどんな念能力にするか
その念能力をどう使うか
戦う相手にどう挑めばいいのか

を、周到に準備しないとコロッと負けちゃう=死んじゃうっていうシビアな世界観なんですよね。

”堤”
和佐
そうそうそうそうそう!

HUNTER×HUNTERは、いろんな要素が複雑に絡み合ってて面白いですよね。

もうそこには無限の世界が広がってるんですよね。

作者の富樫さんはどうやって描いてるんでしょうか。
和佐
ストーリーとか決めてないのかもしれないですよ。
そもそもですか!だから今、連載が止まってるんですね(笑)
和佐
(笑)

でも、その書き方ってすごい大変なんですよね。

風呂敷を広げて、それをそのまま出しちゃって、それから考えるスタイルですね。
和佐
最終的な着地点が決まってたら、とりあえずは書けるじゃないですか。

でも、富樫先生の場合は、たぶんそうじゃないと思います。

だから、何が起こるか全く予想ができないっていうのが、すごいところだと思います。

冨樫先生自身もわかってないんじゃないかな?(笑)

そして、それを書き切るのが人間には不可能なんだろうなっていうところで、作者はパンクしちゃってるんだろうなって思ってます。

気長に待ちましょう(笑)

連載が止まって、ワクワク感が消化不良です(笑)
和佐
それってすごいですよね。連載を止めても、期待を上回るものを出してきるから、みんなさらに期待しちゃうし、待てる。

いろいろ叩かれてはいるけど、こんな芸当をできる人はいないです。

唯一無二。

僕が死ぬ前に、というか。冨樫さんが死ぬ前にちゃんと描き切って欲しいですね(笑)

ほんとそうですよね!

HUNTER×HUNTERは今からみんなで一緒に読める漫画ですよね!

和佐
あー!確かに確かに!

今からいくらでも。

それこそ一緒に没入していく感じですよね。
和佐
みんなで読みましょう!

今から始めるHUNTER×HUNTERって感じで(笑)

堤の一言コメント

今回のインタビューで一番多く時間を割きました。イティハーサに続いて、ネタバレのためここには書けなかった話がたくさんありました。僕も大好きな漫画ですが読めば読むほど、どんどん面白くなってきて、何度でも読み返したくなる漫画です。和佐さんが書いた記事の冒頭で紹介した「HUNTER×HUNTERが好き過ぎて」が面白いですが、これはHUNTER×HUNTERのキメラ・アント編を読み終えてから読むのがオススメです!

 

2 あなたの価値観と世界観をとんでもなく広げてくれる漫画9選

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↑和佐さんのご自宅にて
笑いの絶えないインタビューでした

ここからは、あなたの人生を変える選ばれし9作品をさらに紹介していきます。

④「僕の地球を守って」ゴリゴリのSF好きこそ読むべき少女漫画らしからぬハードSF少女漫画


ぼくの地球を守って―愛蔵版 (1) (ジェッツコミックス)

作者 日渡早紀
掲載雑誌 花とゆめ
連載時期 1986年-1994年
巻数 全21巻
発行巻数 1300万部
メディアミックス アニメ化・映画化
和佐
「僕の地球を守って」を選んだのは女の人が書くSFって繊細で面白いなって思ったんですよね。

 

例えば、スラムダンクとかは、割とわかりやすい葛藤です。

「不良になってもう一回バスケやりたいけど」とか。

「好きな人に好きになってもらいたい」とか。

「あいつには負けたくない」とか。

すごくわかりやすい感情の流れですよね。

でも、少女漫画は違いますね。

女の人が書く漫画って、思いやりとかを表現するんです。

思いやりですか、、、?

複雑というか、少年漫画とかと比較するとめんどくさい感じですか?

和佐
そう、めんどくさい(笑)

だから、僕は少女漫画は基本的に無理なんですよ(笑)

恋愛ものとかになると、まぁ無理です。

読みますけどね。(苦笑)

女子女子してる感じがダメなんですか?
和佐
なかよしとかリボンとかに載ってる、THE少女漫画がダメですね。

当時で言うと、セーラームーンですね。

セーラームーン=少女漫画みたいな。

1992年から1997年にかけてなかよしで掲載された伝説的少女漫画。作者は武内直子。少女のみならず大人にも人気は波及し、社会現象となり、アニメ化・映画化・舞台化・ミュージカル化・ドラマ化された。最近では2012年にセーラームーン誕生20周年を迎え、2014年には新作アニメも公開された。

和佐
でも、SFものは女の人が描いた方が結構好きですね。それを「僕の地球を守って」が気づかせてくれましたね。
どういう漫画なんですか?
和佐
月に宇宙人がいて、その宇宙人の生まれ変わりが地球にいて、そいつらが同時に昔の頃のその月の夢を見始めるんですよね。

そこから、超能力に目覚めていって。

ともかく、いろんなことが起きていきます(笑)

戦うんですか?
和佐
結構バトルもあります。

超能力バトルとSFと、恋愛ですね。

これはセーラームーンみたいな戦隊ヒーローみたいな感じではないんですね。
和佐
違う違う、全然違う。
少女漫画のバトルって言ったらそういうキャピキャピ感のある感じをイメージしますが。
和佐
キャピキャピ感は、これは一切ないです。
キャピキャピ感がないのに、少女漫画としてずっと連載して20巻くらい続いていたっていうのはすごいですね!
和佐
絵とかはキレイなんですけど、セーラームーンみたいに、デフォルメされすぎてない。

ちょっとねグロテクスなんですよね。

それが少女漫画雑誌でずっと連載されていたのは、確かにすごいですね。

期待値上げて読んでもらったら、と思います。

堤の一言コメント

少女漫画で、女性が書いたSFで、バトルもある漫画となると、漫画好きの人であっても読めば新しい扉を開いてくれそうな漫画です。個人的には妹の影響で少女漫画をよく読んでたのですが、恋愛モノや魔法少女や魔法騎士の類のものでした。少女漫画をいろいろ読んでる人にもオススメできる作品だと思います。

 

⑤「バナナフィッシュ」ハードボイルドと繊細が交錯する、銃とBLで愛を描く感動少女漫画


BANANA FISH(1) BANANA FISH (フラワーコミックス)

作者 吉田秋生
掲載雑誌 別冊少女コミック
連載時期 1985年-1994年
巻数 19巻
発行巻数 1028万部
メディアミックス なし
和佐
バナナフィッシュは、最初はかなりハードボイルドに始まって、そこから後半にかけて心理描写が多くなっていきます。

その過程で、絵の描き方が変わっていくんですよね。そこが面白いです。

作者の人のインタビューで読んだんですけど。

最初の方はハードボイルドな世界観だから、割と線の太い感じの劇画タッチで絵を描いてるんですね。

後半になってくるとどんどん線を細くしてます。

書き慣れてきて変わってきてるっていうよりは、わざと書き換えてるっていう感じなんです。

それはすごいですね!僕はバナナフィッシュは小学校6年生から何度も読んでますが、知らなかったです!
和佐
それを見るのは面白いですよ。最初の方のかなりハードなタッチと、だんだんソフトな感じに変わっていく様が面白いです。

そういう技巧を凝らしてる、すごくいい漫画ですね。

あと、男の友情というか愛情というか、なんなのか分かんないけど、それを女性が描いている面白さがありますね。

半BLみたいなもんですからね(笑)

そこは言わんともしがたいところですね(笑)読んで確認して頂かないと。
和佐
それが全然ね、嫌じゃないんですよね。

そういうのも、ちょっと憧れるというか。

ものすごくピュアな感情が表現されてるんで。

単純にいいなって思えるものがあるんですよね。

確かに、そこに関しては美しさを感じますよね。
和佐
そうそう、美しさがある。
少年漫画はスカッとしてますもんね。
和佐
少年漫画に愛を表現する美しさはないですからね。

不良漫画しか読んでないとか、男向け漫画しか読んでない人は読んだほうがいいですね。

堤の一言コメント

個人的に超オススメです!ハードボイルドな世界の中で、命や愛について深く考えさせられる漫画です。結末を知っている人間としてはクライマックスに向かうのがだんだん怖くなっていくのですが、それでも何度も読み返してしまう漫画です。是非!

 

⑥「ウダウダやってるヒマはねェ!」不良たちの心を描く、厨二病が加速度的に加速していく不良青春漫画


ウダウダやってるヒマはねェ! 1 (少年チャンピオン・コミックス)

作者 米原秀幸
掲載雑誌 週刊少年チャンピオン
連載時期 1992年-1996年
巻数 全21巻
発行巻数 不明
メディアミックス OVA化
僕、実は不良漫画を読んだことないんです。
和佐
えええ、ほんとですか。

それは珍しいですね。

スポーツ漫画だと、練習して、試合して、学校生活があって、学年が上がってみたいな流れがあるじゃないですか。

不良漫画って、そういうのってあるんですか?

和佐
このウダヒマ(ウダウダやってるヒマはねぇ!の略。)に関しては、ちょっと複雑なんですよ。

内容がね。

基本的には、不良漫画の王道って言えば、

主人公が自分たちの高校で一番になる。

他校が攻めてくる。

他校に攻める。

いろんな高校を制覇していく。

強い敵が次から次に出てくる。

みたいな展開ですね。

それで仲間もできて、みたいな感じですか。
和佐
そうそうそう、そこで裏切りがあったりとかして。
バトル漫画ですね。
和佐
基本的にはそんな感じです。

ウダヒマに関して言えば、違うんですよ。

アマギン※っていうキャラが出てくるんですけど、僕はそのキャラがすごい好きで。

そいつが出てきて、結構、心理描写が多いんですよね。

※天草 銀(アマギン)・・・米原秀幸作品において人気の高いキャラクター。日本刀を片手に暴れ回る狂犬。ウダヒマの中ではストーリーの鍵となる人物。

和佐
アマギンは、家庭の事情というか、いろんなことを抱えてて。

それとひたすら戦ってるんですけど。

それに勝手にシンパシーを感じる主人公がいるんですよ。

なんか知らないけど、アマギンと似たようなことを主人公が自分でもやり始めたりするんですよ。

でも、主人公にはアマギンのようなバックボーンがないんで。

上っ面を真似してるだけなんですよ。

結局、最終的に「やめとけよ!」って仲間に止められるんですよね。

例えば、ロックミュージシャンがいたとしたら、ロックミュージシャンには何かバックボーンがあるじゃないですか。

そこまで来た過程とかですね。
和佐
そうそう。

でも、それ聞いて「なんか俺もそんな感じできるかも!やってみたい!」ってなって。

厨二病みたいな感じですね。

主人公が厨二病なんですよ。

それは、憧れってことではないですよね。主人公のアマギンに対する思いは。
和佐
憧れではないんですよね。

「もしかしたら、自分もそうだったかもしれない」という優しさなんですよね。

めちゃくちゃ深いですね!
和佐
不良漫画っていうのは基本的にはシンプルなんで、そこまで深い心理描写っていうのはないんですよね。

その内面的な動きを不良の世界でやってるという部分を是非、読んで欲しいですね。

すごくオススメです。

堤の一言コメント

「不良漫画というより青春漫画ですね。」と和佐さんは仰ってたのが印象的でした。僕は不良漫画と青春漫画の違いがよくわからないですが、それは、この手の漫画をずっと避けてきたからわからない感覚なんだと思います。僕の場合は自分の世界観を広げるという意味で、不良系の漫画を読むのが一番良さそうなので、次の紹介作品「クローズ」も読んでその違いを感じられるようになりたいなと思いました。

 

⑦「クローズ」これが日本のカッコいい不良だ!カッコよさでお腹いっぱいになる王道不良漫画


クローズ(1) (少年チャンピオン・コミックス)

作者 高橋ヒロシ
掲載雑誌 月刊少年チャンピオン
連載時期 1990年-1998年
巻数 全26巻+外伝3巻
発行巻数 4500万部
メディアミックス アニメ・ゲーム
和佐
クローズは、THE不良漫画です。

不良漫画の金字塔じゃないですか。

これは不良漫画を読んだことない人は読んだ方がいいですね。

読まなきゃいけないと思いますよ。

特に僕は読まなきゃいけないですね(笑)
和佐
(笑)

漫画の中にカッコイイ不良が詰まってるんですよね。

不良の中でもいろんな種類、いろんなタイプがいて。

いろんなカッコよさがあるんですよ。

全然わかんないですね。その感じは!(笑)
和佐
読めばわかりますよ。

WORSTとか、派生作品になってくるとキャラが増えすぎてて、あんまりキャラが立ってないんですよね。

1990年から1998年まで月刊少年チャンピオンにて連載されたクローズの続編。ストーリーは前作の約1年後で4歳下の世代を軸に展開される。

和佐
物語って何でもそうなんですけど、一番最初の物語って要素が少なくて、凝縮されてるんですよね。

そこに対してスピンオフとか続編とかやる度に要素が増えてって複雑になればなるほどパワーはなくなっていくんですよね。

無理くりみたいなところもあるんで。

だから、一番純粋な形としてクローズがあると思います。

いろんな種類のカッコいい不良っていうのは全然想像できないですね。

武器とかじゃないですよね?(笑)

和佐
武器とかじゃない、武器とかじゃない(笑)

生き方です、生き様です!(笑)

持ってる武器とかそういうのじゃない(笑)

「うだうだやってるヒマはねぇ」の不良たちもカッコいいんですよね?
和佐
カッコいいです、基本的にはみんなカッコいいです。

みんな芯があるというか。

基本的にカッコいい不良に共通するのは、ちゃんとしてるってところですね。

言ったことはやるとか。

裏切ったりしたら、やっぱりカッコわるいって思うわけじゃないですか。

カッコいい、カッコわるいの境目って、すごい当たり前のことが基準だと思いますよ。

そういうシンプルな哲学を感じることができますね。

ともかく、「クローズ」はみんなが読まなきゃいけない不良漫画ですね。

堤の一言コメント

お話を聞きながら、不良漫画ってガチャガチャして苦手だなー、乱暴で嫌だなー」という人ほど読むべきなんだろうなと思いました。不良漫画にはこれが正解だという強烈な価値観があると思います。そこで争いが起きたりして、その上に色んなカッコよさが乗っかって、って感じでしょうか。不良漫画読んだことない人は一緒に読みましょう!

 

⑧「寄生獣」 表情がないのに吸い込まれていく、、、表現の向こう側へ連れ行ってくれる無表情漫画

寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)
作者 岩明均
掲載雑誌 月刊アフタヌーン
連載時期 1988年-1995年
巻数 全10巻
発行巻数 1100万部
メディアミックス アニメ化・映画化
和佐
寄生獣は面白いっですよね。

岩明均さんの漫画はすごく好きで、寄生獣以外も面白いです。「風子のいる店」とか。

風子っていうあんまり喋らない女の子がいる喫茶店の話なんですけど、全然面白くないんですよ、そのシチュエーションは。

「無口な女の子のいる喫茶店」ってだけでは全く面白くないじゃないですか。

でも、面白いんですよね。

読んじゃうっていうか。

不思議です。

1985年にコミックモーニングで隔週連載され、1988年27号で完結した。全4巻。喫茶店を主な舞台とする人情ドラマ的な作品。

岩明さんの作品の面白さは、設定なんですか?描き方なんですか?
和佐
寄生獣に関して言えば、ありがちな設定ですね。

人の天敵が現れるてどうのこうのって話なんで。

岩明さんの場合は、やっぱり描き方というか描写の仕方っていうのが唯一無二です。

無表情なのに表情のある描き方ってなかなかできないと思うんですよね。

例えば、驚いているシーンがあっても、表情は驚いてないんですよ(笑)

無表情なのに表情があるって、全然分からないですね(笑)読んだことありますが、表情がないって気づかなかったです(笑)
和佐
表現の仕方っていろいろあるなっていうところで、すごく好きですね。
「これもありなんか!」っていうところですよね。
和佐
進撃の巨人はそういう流れを汲んでると思いますよ。

別冊少年マガジンで連載中。巨人とそれに抗う人間たちの戦いを描いた漫画。作者は諫山創。2013年から2015年にかけてアニメ化、映画化、実写化と次に次にメディアミックスされ、日本にムーブメントを起こした。

和佐
割と淡々と描いてますね。

あれはあれで衝撃的というか面白いなーと見てたんですけど。

エアーマスターとかもそうですよね。。

ヤングアニマルにて1996年から2006年まで連載された、女子高生コメディ格闘アクション。作者は柴田ヨクサル。バトル描写や独白が特徴的。

和佐
岩明均さんと似てるってことじゃないけど、エアーマスターの描き方とかって読んだら衝撃的なんですよね。

カイジとかもそうですよね、衝撃的な描き方って言えば

週刊ヤングマガジンで1996年から連載された福本伸行が描く究極的なギャンブル・ゲームに挑んでいく青年漫画。「ざわ‥ざわ‥」の擬音表現が特徴的でパロディとして、しばしば使われる。

そうですね、確かに。
和佐
もっとわかりやすいところで言えばジョジョ(ジョジョの奇妙な冒険シリーズ)とかも描き方は衝撃的で。

週刊少年ジャンプに1986年から2004年まで掲載。また、ウルトラジャンプには2005年から連載中。シリーズを通して長期にわたって連載が続く荒木飛呂彦による超人気漫画シリーズ。シリーズの単行本は合計で100巻を越え、累計発行部数は2014年9月時点で9500万部を超える。擬音とポーズが特徴的でコミックスの表紙などで見られるジョジョ立ちと呼ばれるポーズが有名。画像は現在連載中のシリーズ第8弾ジョジョリオン。

和佐
ただ、僕はジョジョよりは岩明さんの漫画の方が来るものがあるって感じなんですよね。

バナナフィッシュもそうでしたけど、漫画を読むときにストーリーだけではなくて、表現の仕方に注目すると面白いですね。

寄生獣はそこに注目すると衝撃を受けます。

堤の一言コメント

そもそもグロテクスな漫画がダメな人には読むのはきつい漫画だと思いますが、その表現のみならず深く考えさせられる漫画です。絵柄で判断せず、とりあえず読み始めてみると続きが気になって読んでしまう作品だと思います。表情がないというところに注目して読んだことがなかったので、読み直してみようと思います。

⑨「家畜人ヤプー」すべての設定が細かすぎて凄すぎる、廻りに廻って全部が繋がるともかくヤバい漫画

家畜人ヤプー(1) 宇宙帝国への招待編 (石ノ森章太郎デジタル大全)
作者 沼正三
掲載雑誌 奇譚クラブ(原作小説)
単行本発刊時期 1971年1983年1988年
巻数 石森章太郎版 全4巻
発行巻数 不明
メディアミックス  なし
和佐
家畜人ヤプーは衝撃的ですよね。人生を変えると思いますよ。

いろんな意味で人生変えると思いますよ。読んでないんですよね?

ちょっと読んだんですけど、、、

読むの怖いですね。

 

和佐
この漫画はすごいんですよね。

何かにつけてすごくて、作り込みがハンパじゃなくて。

今流行りのループものですよ。

「君の名は。」と一緒です。あれは結果、未来変わってますけど。

2016年8月26日に公開された新海誠監督の長編アニメーション映画。少年と少女の入れ替わりを軸に展開される謎解きの要素もある感動物語。興行収入は2016年12月4日に199億5千万円に達し、歴代邦画2位に浮上した。

和佐
家畜人やプーの未来人はタイムスリップの技術を開発して地球に来るんですけど。

日本人はとにかく未来人からいろんな場面で家畜扱いされてるんですよ。

例えば、日本の仏信仰っていうのは「女性のアソコのことを崇めさせられてる」って設定(※)なんですけど、そういうのがいっぱい出てくるんですよね

「ほと」とは古い日本語で女性器のことを表す。これより「ほとけ」とは「ほと」に生えている毛であるとし、ヤプーの世界では「仏=ほとけ」に対する信仰そのものが絶対的女性優位社会の象徴であるとされている。
それはもう衝撃的ですね。
和佐
あんまりね言えないことが多すぎて、具体的には紹介できないです(笑)

読んでもらったらすごいわかるんですけど。

完全なる女性優位の社会があって、女尊男卑なんですよ。

女尊男卑(笑)
和佐
例えば、天狗とかカラスとかもちゃんと意味があるんですよ。

日本の伝説は全て未来人から来てることになってます。

当てずっぽな感じの衝撃じゃないんですね。
和佐
全てが繋がってるんですよ。

切腹の意味とか、天使の姿の原型とかも全部未来から来てるんです。

だから、過去と未来がループしてるというか、どっちが先?っていう話になってます。

未来人がタイムスリップして過去に持ち込んだものが未来を作っていくんで。

そういう意味のループなんですね。
和佐
そうそうそう、全てがループしてる。

未来人のもたらしたものが、文化の全てなんですよね。

悪魔の姿とか、天使の姿とか、信仰自体も。

すごい世界が待ってますよ。

読んだら病みつきになると思います。

途中、いろいろ気持ち悪い部分とか、関門は多いと思うんですけど。

ちょっと構えちゃいますね。
和佐
基本的には、どういう物語かっていうと、一人の男の人が家畜にされていく物語です。
この時点で笑うしかないですね(笑)
和佐
ストーリーとしては、ドイツ人と日本人のカップルがいるんですけど、それがたまたま未来人が乗ってきたUFOにさらわれるというか、事故にあって乗せられるんですよね。

このとき、未来人はそいつらのことを勘違いしてて。

「お前、なんで男なのにそんな偉そうなんだ?」ってなるんですよ(笑)。

女尊男卑が普通だからおかしいんですね!(笑)
和佐
「お前、改造もされてないし」みたいなことになるんです。
改造?(笑)
和佐
基本的に男は改造されるんですよ(笑)
すごい世界ですね(笑)
和佐
じゃあ、早速、改造しよう!みたいなところから始まって。

そのドイツ人の彼女もだんだんそれに目覚めていくんです。男を奴隷にしていく、というか、家畜にしていく。奴隷よりももっとひどいですよね、家畜だから。

基本ストーリーはこんな感じです(笑)

今のあらすじだけ聞いて読まない人もいるでしょうね(笑)

でも、その全てが文化とか歴史に繋がってるんですよね。

和佐
繋がってます。

その無茶苦茶な世界が成り立ってる様を目の当たりにして欲しいですね。

堤の一言コメント

ただの無茶苦茶な漫画と思ってたんですが、ここまで設定が細かい漫画だとは思っていませんでした。今度こそ最後まで読もうと思いますが、手に取るのが怖いです。普通の漫画では飽き足らない人には超オススメの漫画です。

 

⑩「ワールドイズマイン」 読んだらゲロを吐く唯一無二の衝撃漫画

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 1巻(1)<真説 ザ・ワールド・イズ・マイン> (ビームコミックス)
作者 新井英樹
掲載雑誌 週刊ヤングサンデー
連載時期 1997年-2001年
巻数 全5巻(復刻版)
発行巻数 不明
メディアミックス なし
和佐
(家畜人)ヤプー関連ではないけど、ワールドイズマインも読めない人多いと思います。
この漫画は読みましたけど、途中で止まりましたね。
和佐
狂気じみてるというか、ただの狂気の漫画です。
脳みそが追いつかなかったです。これは。
和佐
その狂気がいいんですよね。

どんどんどんどん変な方向に行くじゃないですか。

最初は主人公が人を殺してっていうか、人殺しで逃げ回るみたいな話なんですけど。

だんだんいろんなね、物語が絡み合って、最終的には地球が崩壊しますからね。

そこまでいっちゃうんですね!
和佐
あと、この漫画は綺麗じゃないっていうのがいいですね。

なんでもかんでも分かり合えるわけじゃないじゃないですか。

というのはどういうことですか?
和佐
意味わかんないやつとか、本当に理解不能なやつとか、意思疎通が全くできないやつっていうのが、この世界には確実にいるという前提で描かれている漫画なんです。

僕らは人生の中でそこまでのものに遭遇するわけではないんです。

ただ、だからこそ、この漫画を読むことで備えになると思います。

現実では体験できないけれど、漫画で経験しとく感じですね。
和佐
そうですね。
このワールドイズマインは、かなりグロいんですけど、ファンタジーではなく現実の世界の中で描かれるから、余計に気持ちが追いつかないんですよね。

「おいおい、そうならんでええんちゃう?」みたいなことばっかり起こるんで。

和佐
ゲロ吐きそうになりますよね(笑)

読んでたらゲロ吐きそうになる漫画ってなかなかないんですよね。

まぁ、そりゃそうですよね(笑)

これ全14巻なんですけど、

連載の期間に誰が読んでたんでしょうね(笑)

和佐
(笑)
家畜人ヤプーは設定を楽しむみたいな感じでは読めるかなと思うんです。

ワールドイズマインは、なんかこう、無茶苦茶なんですよね、、、

和佐
ワールドイズマインですからね。

「自分の世界」ってことです。

みんながそれぞれ自分の世界に生きてるんですよ。

あれは、もんちゃんの世界なんですよ。

※もんちゃん・・・「命は平等に価値がない」と言い、無慈悲に殺人を繰り返すワールドイズマインの主人公。自分の過去を全く語ろうとせず、会話もごく簡単な言葉だけで行なう。また、殴る・殺す・犯す・盗むといった、法律で罰せられる行為も平然と行なう正体不明の謎の男。

この漫画はずーーーーっとスッキリしないですよね。
和佐
永遠にスッキリしないです。

だから、そこにもリアリティがありますよね。

人と人とは永遠にスッキリしないですからね。

確かにそうですね!ただ、スッキリしなっていうことをみんな漫画に求めてないと思いますけど、、、
和佐
確かに確かに確かに(笑)
スッキリしたいじゃないですか。
和佐
漫画はスッキリしたいですよね。

だったら余計に、頭が痛くなる漫画という意味で、「ワールドイズマイン」と「ヤプー」はいいと思いますよ。

THE人生を変える漫画ですね!
和佐
そういう衝撃は人生で何回か必要だと思うんですよ。

理解不能なことを経験するっていうのはすごく大事なことだと思いますよ。

この世の中には理解不能なことがいっぱいあるっていう風に思わせてくれる漫画です。

そうですね。これが連載漫画として成り立ってたってこと自体がそもそも理解が難しいですね。
和佐
クオリティは高いけど、商業的ではないですからね。

たぶんね、「1冊1万円でもマニアは読む」みたいな漫画です。

漫画読んでゲロ吐きたい経験をしたい人は是非。

堤の一言コメント

残酷な漫画です。戦争や戦乱を描いたものではないので。納得がいかないまま人が死に殺され、どんどん物語が進行していきます。不条理や理解不能を突きつけられます。個人的にはオススメできない漫画ですが、漫画でゲロを吐いたり頭が痛くなる体験をしたい方は読んでみてください。

 

⑪「蒼天航路」 曹操のカッコよさに打ちひしがれろ!意識高い系必読カリスマ漫画


蒼天航路(1) (モーニングコミックス)

作者 王欣太
掲載雑誌 モーニング
連載時期 1994年-2005年
巻数 全36巻
発行巻数 1500万部
メディアミックス アニメ化
和佐
これは相当人生変えると思いますよ。

三国志の漫画って、基本的には劉備が主人公になることが多いんですけど、

これは曹操が主人公なんで、珍しい漫画です。

当然、デフォルメで、王欣太さんの翻訳です。

三国志の時代の話なんてほぼ残ってないんで、じゃあ曹操がどういう風に生きてきたかっていうのを描いてます。

蒼天航路読んで、曹操はこのイメージになっちゃいましたね。
和佐
名言がめっちゃいっぱいあって、

例えば、

「至弱こそ至強」
(しじゃくこそしきょう)

最初から一番強かったらもうそれ以上、あとは負けるだけ。

だから、最も弱いものが最も強いっていう考え方ですね。

一番弱かったら一番強くなれるんですよ。あとは上に行くだけだから。

おおおおお!いいですね!
和佐
めちゃくちゃいいですよ!

あと、

「唯才是挙」
(たださいのみこれあげよ)

才能さえあれば全て採用するっていう曹操の言葉です。

これはどんな才能であれってことですか?
和佐
罪人でも、農民でもなんでもいいから才能さえあれば俺が雇うっていう意味ですね。

あれもいいですよ。

「ならば、よし」

何か失敗したとか、壁に当たったとか、邪魔されたときに

「ならば、よし」

って言うんですよ。

次へ行こうと。

カッコいいですね!

曹操がひたすらにカッコいいですね!

和佐
めちゃくちゃカッコいいですね。

負けて逃げる事もあるし、死にかける事もあるし。

それも含めて全部で、カッコいいですね。

あと、家から半径10kmくらいの物語って、やっぱりスケール感ないじゃないですか。

そうですね。徒歩圏内だとスケール感は全然ないですね(笑)
和佐
蒼天航路は中華大陸を股にかけた話で、しかも、1800年くらい前の話ですよ。

その当時の人がものすごく壮大なことを思っていたわけですよね。

今ならそれはGoolgeEarthで見れるけど(笑)

(笑)

山を越えたら何があるか分からない時代ですよね。

和佐
不良漫画もカッコいいですけど、スケール感が圧倒的に違いますね。

大きすぎるスケールで物事を考える、曹操の存在感が凄すぎますね。

カリスマを学べる漫画ですよ。

曹操が上司だったらどうなんですかね。
和佐
それは苦しいと思いますよ。

才能ない奴はどんどん無視されるんで。ゴミとして見られるんで。

曹操は憧れるものって感じですよね。
和佐
意識高い系の人に読んで欲しいですね。

打ちのめされたらいいと思います。

ここまで意識高いのか!って(笑)

ともかく曹操のカッコよさに触れて欲しいですね。

堤の一言コメント

曹操がマジでカッコいい漫画なんですが、他のキャラもめちゃくちゃカッコいいです。戦乱の世の中でそれぞれがどう立ち回るかというのを読むのは、学べることが多いと思います。カッコよさの裏側にある戦略や生き方を学べる漫画です!

 

⑫「MOONLIGHT MILE」 人間のドロドロ部分がギュッと凝縮。超硬派な宇宙開発漫画

MOONLIGHT MILE(1) (ビッグコミックス)
作者 太田垣康男
掲載雑誌 ビッグコミックスペリオール
連載時期 2000年-連載中
巻数 既刊23巻
発行巻数 不明
メディアミックス アニメ化
和佐
視野が広がると意味ではMOONLIGHT MILEもすごいいいですね。
これは僕全然知らないです。
和佐
MOONLIGHT MILEはまだ連載中で、連載止まってます。

この作者の太田垣さんは、今ガンダム書いてますね。

え?
和佐
ガンダムサンダーボルトっていうのを今書いてます。

2012年よりビッグコミックスペリオールで連載を開始。近未来における宇宙開発時代を題材とし、月開発に挑む人々の姿をリアルなタッチで描いている。ちなみにMOONLIGHT MILEの再開に関しては「サンダーボルトの制作のメドが立てば連載を再開する」と公言している。

MOONLIGHT MILEは書いてないんですか?
和佐
放ったらかしにしてますね。

このMOONLIGHT MILEって宇宙開発の漫画で、月に資源があって、資源開発のために月に行くんですけど。

そこで最終的に国の権力争いがあったりとかして、いろんなことが起きるってものです。

物語のスパンとしては長いスパンで描かれていますね。

もはや、誰が主人公なのかとかもわかんなくなってますね。結構、風呂敷広げちゃってるんで、回収をどこまでできんのかなっていうところです。

そういう漫画なんですね。
和佐
最初の主人公としては二人いて、日本人とアメリカ人がいるんですけど、その二人が何でもできるスーパーマンみたいな二人で。

エベレスト登頂したりとか、いろんな冒険してたんですけど、やることがなくなって、次は宇宙かってそれぞれ違う道で宇宙に行きます。

日本人の方は建設のプロフェッショナルなんで、建設の分野で月に行って、もう一人は空軍に入ってアメリカ軍に入って宇宙にたどり着く。

壮大なSFストーリーです。

SFって宇宙人がやってくるとか、ドンパチやるイメージなんですが、そういうのじゃないんですね。
和佐
それはかなりソフトSFですよ(笑)
ソフトSF!初めて聞きました(笑)
和佐
そもそもSFっていうのは政治的なものを描くことが多いです。

例えば、エネルギー問題自体が解決されて石油とか要らなくなったらどうなるのか、とか。

あるいはその潤沢なエネルギー源は誰が主導権を握るんだとか。アメリカなのか、中国なのかとか。

政治的な流れがかなり多いですね。テロとかもいっぱい起きて。

ハードボイルドです。

そういう意味で、ハードSFです(笑)

SFはあり得る現実を描くんですね。
和佐
そうですね。

だから、すごくリアリティがあるし、面白いですよ。

宇宙人が侵略して来たとして、

じゃあ、軍をどう動かすか?とか。実際に戦争になったらどうなるのか?とか。

現実問題として、いろんなことが出てくるじゃないですか。

ソフトSFだと、「みんなで力を合わせてあの宇宙人をやっつけるぞー」って、なりますよね。
和佐
そうですね。

途中の過程がないですよね。

ハードSFは途中の過程も描きます。

だからもうドロっドロっですよ。

勝ったときにどうすんの?とか。あとのことを考えるやつがいっぱいいるから

漫画でそれを読むことができるんですね。
和佐
現実はそう簡単には動かないということをSFを通して学べる、いい漫画です。
堤の一言コメント

今回の紹介の中ではハードなリアル路線の漫画であり、少年・少女漫画では読めない内容の漫画です。ファンタジーやバトル漫画に飽きてきた人や青年漫画を読んだことのない人は読んでみてはいかがでしょうか?

 

3 インタビューを終えて

基本的にこの12作品は必読ですよね。
和佐
こういうのを読んでると変な人になれると思います。
いいですね。

変な人になるのはみんなたぶん求めてると思います。

凡庸には生きたくない的な。

和佐
特別な人になれると思いますよ。
特に読んで欲しいのはどれですか?

やっぱり、イティハーサですか?

和佐
そういうのがベースですよね。いきなり、ヤプーから入って人生変わったとかなったら危険じゃないですか。
確かにちょっと危険ですね(笑)
和佐
いきなりヤプーからは読んで欲しくないです。ちゃんとベースを作った上で挑戦して欲しいです。

小学校3年生には、さすがにヤプーは読ませられない。

読んだらダメだと思います(笑)
和佐
小学生とかだったら「スラムダンク」とか「クローズ」とか「ウダヒマ」とか「僕の地球を守って」とか。

「寄生獣」あたりはいいのかな。

「蒼天航路」とかを小学生の頃から読んでたらすごい小学生になると思いますよ。

小学生から曹操に憧れて(笑)
和佐
すげぇ奴になると思いますよ。

赤点取っても

「ならば、よし」

みたいな(笑)

いろんな漫画を読むことでサバイバル能力が養われます。

それが人生を変えるきっかけになるんですよね。

様々な世界観や価値観を知ってることが自分を変容させます。

是非、この12選を読んで人生を変えるきっかけにして欲しいですね。

最後に

wasa-jump

↑和佐さんの家にあった古いジャンプ

今回は、2時間に渡るインタビューをさせて頂き12の漫画を紹介させて頂きました。

自分の読んだことのないジャンルの漫画を読んだり、設定や世界観がトンデモナイ漫画にチャレンジすることで人生を変えることができるという話を聞くことができました。

まずはこの記事でオススメした漫画を是非読んでみてください!

今後、「ビジネスの極意を学べる漫画」や「読めば通になれる知る人ぞ知る漫画」などのテーマに分けた漫画紹介を企画中です。

そちらもぜひお楽しみに!

 

【追記】2017.03.09

今回、取材させて頂いた和佐大輔さんが

「僕が17歳から12年間連続で1億円を稼いでいる方法」

という電子書籍を発刊されたということで取材をさせて頂きました。

よければこちらもお読みください!

17歳から12年連続で1億円を稼ぐ男のアドバイスがスゴすぎる

 

【追記】2017.04.29

和佐大輔さんが運営する漫画のWEBメディア「マンガタリ」がスタートしました。

漫画の読み方が変わります!こちらも是非、のぞいてみてください!

↓こちらをタップすると「マンガタリ」に移動します。

 

ABOUTこの記事をかいた人

QOLHacks副編集長をやってます。時に、エスパニョール堤、時に、インベスター堤、時にインベーダー堤として、時にストリートファイター堤、時にFX堤として、記事を書いています。手取り月収16万円ですが、子ども2人います。

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