速読だけじゃない!人生を変える4つの読書術

どうも、ライターの水田です。

読書習慣があるビジネスマンなら一度は「速読術」というものを耳にしたことがあるのではないでしょうか。

時間が限られたビジネスマンにとって読書の時間を圧倒的に短くできるのはすごく魅力的であると思います。

また、ある調査では、20代、30代のビジネスマンは1ヶ月平均0.26冊の本を読むのに対し、30代で年収3000万円の人は平均9.88冊の本を読んでいます。その差は約38倍にもなります。

つまり、結果を出しているビジネスマンは読書を当たり前にしていることがわかります。

しかし、たとえ本を速く読む事が出来たとしても、結果を出せなければ意味はないです。

そこで今回は、速読以外の様々な読書術の定義とメリット・デメリットについて紹介し、自分にあった読書術を見つけてもらえたらと思います。

 

速読以外の人生を変える4つの読書術

冒頭でも述べたように、本を速く読むこと自体に意味はないと思っています。

特にビジネスでは、本を読んで得た知識をいかに吸収し、実践し、結果を出せるかが勝負であるからです。

もちろん、単純に読書を楽しむ目的であればどんな読み方でも構いません。

ここでは、自分の目的にあった読書術を見つけてもらうために、速読以外の4つの読書術について紹介します。

 

1.学習の基本となる「精読」

まずは精読についてです。

精読とは、本に書いてる内容をしっかりと頭に入れることを目的としています。

例えば、試験勉強や資格試験の時などにはインプットした情報をそのまま回答用紙に具現化することが求められますよね。

つまり、テキストに書かれている内容をしっかりとインプットしておくことが重要です。

こういった時に精読することが必要になってきます。

 

また、精読のやり方としては1つの本を何回も反復することです。

よく誤解されていますが、精読=ゆっくり読むことではありません。

内容をしっかりとインプットするためには、何回も反復することです。

そのためには、1回目はざっくりと概要を把握することに集中し、2回目、3回目とスピーディーに回転数を上げていきましょう。

 

精読のメリット

精読のメリットは、確実に書いてある内容を頭に入れられる事です。

そのため、何かの専門的な知識を短期間でインプットすることができます。

その他にも読書する上での「確実に本の内容をマスターした」と自信をつけたり、読書の基礎体力をつけてくれます。

読書が苦手な方は、好きな本や気になる本を1冊精読してみることをおすすめします。

 

精読のデメリット

精読のデメリットとしては、一冊を何回も反復することになるので、知識に幅を持たせることができないことです。

幅広い読書によって教養は身につくので、精読では自分の世界を広げることが難しいと言えます。

そして、何回も同じ本を読むことで脳が慣れてきて飽きてしまうことです。

資格試験や試験勉強など、自分が達成したいもののための手段として読書する場合以外は精読しなくてもいいのではないでしょうか。

 

2.自分の選択肢を増やしてくれる「多読」

次に多読について紹介します。

多読の目的は文字通り本を多く読むことにあります。

たまに速読と多読の区別ができていない人がいますが、速読と多読では目的が違います。

速読は本を速く読むことが目的で、その結果として本をたくさん読めます。それに対して、多読は多くの本を読んで自分の世界を広げることを目的とします。

ここで注意すべきは、ただ単純に様々な種類の本を読むのではなく、自分の興味のあるジャンルや勉強したいジャンルの本を多く読むことで知識を入れることです。

 

多読のメリット

多読のメリットは、精読とは違い、多くの本を大量に読むので飽きずに楽しめることです。

ある分野のいろんな著者の考えを吸収できるので、その中で自分はどの考えに共感し採用するかを決めることができます。

つまり、選択肢の幅が増えることがメリットです。

精読によって基盤を作ってから、多読で一気にインプットするのがオススメです。

 

多読のデメリット

多読のデメリットとしては、終わりがないことだと言えます。

例えば、筋トレをしようと思っていろんな本を読んでインプットしようとした時に、いろんなやり方や本があり、それらを習得するために多読しても終わりが見えません。

また新しいメソッドが出たり、新しい本はいくらでも出版されるので、どこまでやればいいかの制限をしなければ一生続きます。

自分で戦略的に読書をすることができない人にとっては、多くの時間とお金を浪費するハメになるかもしれません。

 

3.クリエイティビティを高められる「乱読」

乱読については聞いたことがない人もいるかと思います。

乱読とはジャンルも読む冊数も決めずに読み散らかすことです。

手当たり次第に読みまくることが乱読にあたります。

 

乱読のメリット

読み散らかすことにメリットなんてあるのか?

そう思う人もいるかと思いますが、乱読にもメリットはあります。

最大のメリットは、いろんなジャンルの本を多く読むので今までにないクリエイティブな発想が可能になります。

クリエイティブな発想とは本来、自分の中から湧き出ることではなく既存の知識の新しい組み合わせによって生み出されます。

したがって、多くのジャンルの知識を大量にインプットする乱読では今までにないものを生み出すメリットがあります。

 

乱読のデメリット

乱読のデメリットは、1つの分野に絞って読んだ時と比べて結果に結びつくスピードが遅いということです。

様々なジャンルを大量に読んでも、クリエイティブな発想が起きるのはいつかわかりません。

つまり、自分の目標達成の手段には一番向かない読書術かもしれません。

ただし、最近ではクリエイティブな思考が企業でも求められているので、柔軟な思考をする上での土台にできると思います。

 

4.問題解決力をつけて結果を出す「積ん読」

最後に積ん読について紹介します。

一般的に積ん読とは本を読むのではなく、机の上に本を積んでおくことを指します。

もはや読書じゃないと思われるかもしれませんが、ここで言う積ん読は、自分の問題解決のために参照するので、読書術の1つとして紹介します。

ここで言う積ん読のやり方は、自分の課題を見つけ、その問題解決のための本を10冊に絞って、常に机の上に置いておきます

そして、問題があればその都度、その本の該当する箇所を読んですぐに実践してアウトプットします。

 

積ん読のメリット

積ん読のメリットは主に2つあります。

一般的な積ん読のメリットは、本を机に積んでおいてにいつでも自分の視界に入れておくことでモチベーションを上げることができます。

本を買った時点で自分は「その本で知識を得よう!」としたこと自体が意識が高いことであると言えます。

このように本を積んでおくだけでも効果はあります。

 

そして、この記事で定義した積ん読には問題解決力を高めるという大きなメリットがあります。

「知っている」ではなく「できる」にする読書術です。

というのも、ハーバード大学などの有名なアメリカのビジネススクールでは、学生は積ん読をしています。

理由としては、知識をインプットすることよりも実践で使えるかがビジネスにおいて最も重視されるからです。

 

このように結果が重視されるビジネスマンにとっては積ん読が一番効率的な読書であると言えます。

 

積ん読のデメリット

積ん読のデメリットとしては、多読や乱読みたいに読書を楽しみながら実践できる部分があまり得られないことにあります。

多読や乱読ではインプットだけでなく読書自体を楽しむ要素も得られますが、積ん読では結果のみを重視するので読書には楽しむ要素があまり含まれていません。

 

その代わり、仕事などで成果を得られればそれが喜びや楽しさに変えられると思います。

 

読書術を実践する前に気をつけておくべきこと!

ここまで様々な読書術についてメリット・デメリットも含めて紹介してきましたが、実践する前に気をつけるべき事があります。

それは目的をしっかりと定めることです。

読書は知識を入れたり、楽しむための手段の一つです。

なので、自分が読書をする上で一番最初にすることは、何のために本を読むのかを明確にすることです。

 

例えば、自分が資格試験のために本を読むなら精読をしてインプットするだろうし、同じジャンルで多くの著者の意見を比べたければ多読をしてみたりすると思います。

また、何か新しいものを生み出すのが目的ならば乱読を選択し、問題解決を自分のビジネスに活かすなら積ん読を選択するはずです。

 

このように今の自分にとって何が必要で、そのために何をすべきかを決めてからその目的に沿った本の読み方を選んでみて下さい。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

様々な読書術を紹介しましたが、一番伝えたいのは少しでも多くの人にとって最適な読書の仕方をカスタマイズして多くの本を読んで自分の世界を広げて欲しいということです。

脳科学でも有名な茂木健一郎さんも「読書は読んだ本が自分の足元に積み上がって、それが多ければ多いほど、自分の世界が広がって遠くまで見渡せる」とおっしゃっています。

僕もそう思います。

今までの読書経験で自分の基盤が出来上がっていくものだと思います。

何の目的もなく本を読むのではなく、しっかりと戦略的に読書をすることで今以上にステップアップできるはずです。

 

参考図書

頭は「本の読み方」で磨かれる: 見えてくるものが変わる70冊 (単行本)

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乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫)

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世界のエリートは10冊しか本を読まない

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