PC好きライター鈴木です。
突然ですが、タイピングをもっと速くしたいと思ったことはないでしょうか?
画面を見ずにキーボードを高速でカタカタするだけでデキる人に見えますよね。
私もそんなできる人になりたくてタイピングが速くなる方法を探していたら、最適化と呼ばれるタイピング方法を見つけました。
今回の記事では、タイピングの最適化について詳しく調べてみたので、結果をお伝えしたいと思います。
目次
1:タイピングの最適化とは
では、最初に最適化とはどういうものなのかご紹介します。
まずは下のイラストをご覧ください。
画像元:wiki「タッチタイピング」
似たような図を見たことがある方も多いかと思います。
これはタッチタイピングを習得する際にお手本とされる指の配置で、標準運指と呼ばれています。
この標準運指の打ち方を変えて、今まで打つのが手間だった言葉や文字をより楽にタイプできるようにするのが最適化です。
なぜ最適化が行われたかというと、標準運指は10本の指に均等にキーを分ける機械的なもので、
- よく使う言葉に応じた指の役割
- 特定の指の扱いにくさ
- 人間の手の自然な動き
が深く考慮されたものではないため、キーを打つ効率に限界があるからです。
標準運指のおかげでどのキーがどの位置にあるのかを覚えやすいのは確かです。
しかし、タイピングで速く打つコツは「同じ指を使わずにほぼ同時に打つ」ことで、標準運指ではそれが出来ないシーンが多々あります。
最適化はそれを克服するために行われるものです。
調べている中で「これを最初から知ってれば…」と思ってしまいました。
これからご紹介する最適化の具体例を見れば納得されると思いますが、標準運指をそのまま覚える必要はなかったのです。
ただ、打ち慣れた方法を変えるのは容易でないことも事実。標準運指のままタイピングする方がいいという人も当然いらっしゃると思います。
大事なことは標準運指がどうのこうのではなく、自分が打ちやすいかどうかです。
2:調べて分かった最適化11選
色々な方が考え出してきた最適化を以下にまとめました。
実際に指を動かして標準運指と最適化後の打ち方を比べると、どれほどの効果があるかわかりやすいと思います。
2−1:で(DE)
標準運指:D(左中)、E(左中)
最適化後:D(左人)、E(左中)
「駅’で’切符を買った」のような、助詞の「で」はよく出てきます。
頻繁に登場するからこそ、少しでも効率を上げると大きな違いが生まれるそうです。
2−2:ん(XN)
標準運指:NN
最適化後:XN
「てんのう」のような「ん」の後に「な行の文字」が続くときに有効な打ち方です。
2−3:ぬ(NU)
標準運指:N(右人)、U(右人)
最適化後:N(右人)、U(右中)
Nに人差し指を運ぶと同時にUに中指を置くと、人差し指だけで打つよりスムーズに打つことができます。
2−4:む(MU)
標準運指:M(右人)、U(右人)
最適化後:M(右親)、U(右人)
基本的にはスペースキーにしか使わない親指も起用して一瞬で「む」を打つことが可能です。
2−5:ゆ(YU)
標準運指:Y(右人)、U(右人)
最適化後:Y(右人)、U(右中)
試してみるとすごく打ちやすいのに、標準運指にしないのはもったいないです。
2−6:0、ー
標準運指:小指
最適化後:薬指
これは私も実践していました!
小指は多くの人が操作しづらいようで、中には小指を使わずにタイピングする方もいるようです。
2−7:ひょう(HYOU)
標準運指:H(右人)、Y(右人)、O(右薬)、U(右人)
最適化後:H(右人)、Y(左人)、O(右薬)、U(右人)
本来なら右手の人差し指が3回も登場する打ち方です。
左の人差し指が間に入るだけでグッと楽になります。
2−8:ほう(HOU)
標準運指:H(右人)、O(右薬)、U(右人)
最適化後:H(左人)、O(右薬)、U(右人)
これは右手だけでもそれなりに速く打てそうですが、コンマ1秒を争うような世界でタイピングをする方には重要な最適化なのかもしれません。
2−9:んじ(NJI)
標準運指:N(右人)、J(右人)、I(右中)
最適化後:N(右人)、J(右中)、I(右薬)
3本の指を用いて次々とキーを打っていきます。
打ってみると結構テクニカルで、急にデキる人になったような気がします。
2−10:ぶらぶら(BURABURA)
標準運指:B(左人)、U(右人)、R(左人)、A(左小)
最適化後:B(右人)、U(右中)、R(左人)、A(左小)
左手の人差し指が忙しいので右の人差し指でアシストし、アシストにいった右人差し指を右中指で補うという見事な連携です。
2−11:ふらふら(HURAHURA)
標準運指:F(左人)、U(右人)、R(左人)、A(左小)
最適化後:H(右人)、U(右中)、R(左人)、A(左小)
「ふ」は普段「FU」で打ったほうが速いのですが、Hを使ったほうが効率が良くなる場面もあるようです。
3:実践してみた
せっかくなので最適化した打ち方がどんなものなのか試してみたいと思います。
ですがその前に、最適化を駆使している本当に速い方のタイピングを拝見してみましょう。
きっと、以前より手の動きを分析しながら見れるので、多くのことを学べるはずです。
スポーツでも、動画を見てイメージトレーニングすることがありますから、指使いを盗みたいと思います。
人さし指と中指の動きだけでもわかると思いますが、全くお手本通りじゃない!だけどやっぱり速い!
しかし、5回ほど再生すると、エリートサラリーマンのように高速タイピングをする自分のイメージが頭の中で沸き上がってきませんか?
私もかつてはタイプウェル(上の動画で使われているソフト)で67秒くらいを叩き出したことがあるので、最適化を使ってしまえば50秒台突入くらいいけるはずです。
ですが、今使っているmacだとタイプウェルはできませんので、代わりにタイピング力をスコアで示してくれるe-typingで最適化に挑戦してみました。
まずはこれが普通にやってみたときのスコアです。
287点。まずまずの結果です。
次に伝家の宝刀、最適化を取り入れて挑戦してみました。
注目のスコアがこちらです。
まさかの207点。残念ながらエリートサラリーマン(偏見)にはなれませんでした。
史上最低レベルの出来で、自分でも驚いています。
(ただ、スポーツでスーパープレーを見た後に「もしかして自分もできるんじゃないか?」と勘違いすること、あると思います。)
しっかりと「ん」をXNで打ち、「ゆ」を2本の指で打ったのですが、スコアは急落してしまいました。
言い訳のようですが、付け焼き刃で最適化しようとすると、そればかり意識して余計なミスが頻発してしまい、スコアが下がってしまいます。
最適化は言うなれば打ち方の矯正ですので、タッチタイピングの習得と同様地道な練習が必要ですね。
改めてもう一度上の動画をよく見ると、速すぎてわけがわからなくなってしまいました。
どれだけの練習をこなしたのだろうと思わずにはいられません。
まとめ
最適化、いかがだったでしょうか。
もちろん、最低限のタイピングスキルと訓練が要求されますが、その分強力な効果を発揮してくれそうですよね。
一方で文中にも書いた通り、自分が打ちやすいかどうかが一番大事であることも確かです。
ほとんどの方がコンマ1秒の違いにこだわっているわけでもないので、無理をしてまで最適化する必要はないように思います。
しかし、最適化ではより合理的な打ち方が出来るため、タイピングスピードが上がるだけではなく、両手への負担も減るはずです。
もっとタイピングスピードを上げたい方も、自分のタイピング力は伸びきったと思っていた方も、あるいは、これからタッチタイピングを覚えようという方も是非お試しください!
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