片手縛りの格ゲー大会!?高田馬場にあるゲーセンミカドを調査してきた

どうも、QOLHacksでライターをやっていますインベーダー堤です。

突然ですが、みなさんは東京の高田馬場に伝説のゲームセンターがあることをご存知でしょうか?

聞くところによると、海外のゲーマーさんがこぞって来日し、格闘ゲームの大会で片手のみのルールで開催されるゲームセンターだそうです。

片手だけでやる格闘ゲームの大会

って、

このレバーとボタンを片手だけで操作するってことですよね?

ちょっと意味わからないですよね?(笑)

たまたま、僕が聴いてるPodcast(backspace.fm)で「片手だけしか使えないルールの格闘ゲームの大会をやってる」というのが紹介されていて、あまりにも気になって気になって、取材しに行って来ました。

ゲーセンミカドの実態だけでなく、ゲームセンターの歴史や現状などもお聞きすることができました。

 

是非お読みください!

 

1、高田馬場ゲーセンミカドとはどんな場所なのか?

まずは、ゲーセンミカドはどんなところかをおさらいしてみましょう。

高田馬場ゲーセン・ミカド IN オアシスプラザ

  • 2006年に新宿で開業、2009年に高田馬場に移転
  • 1980年代・1990年代のビデオゲームが数多く稼働している
  • 格闘ゲームはもちろん、リズムゲーム、シューティング、体感ゲームも揃う
  • 30代半ばから40代前半のゲーマーが中心
  • 過去にはテレビ東京「Youは何しに日本へ」で伝説のゲームセンターとして紹介された
  • ゲーセンミカドで腕を磨いたプレイヤーが世界大会で優勝している
    →今回の取材でその世界チャンピオンに話を聞くことができました

 

1階にはリズムゲームあり

女の子と対戦する麻雀ゲームとか

超レトロなテーブル型のゲーム機もありました

 

多種多様なゲームが置いてあり、

  • ストリートファイター
  • バーチャファイター
  • グラディウス
  • ときめきメモリアル
  • ビートマニア
  • ポップンミュージック

などなど、それを見て回るだけでも楽しかったです。

少し店内を見学してから、本日のインタビューを受けて頂くゲーセンミカドのスタッフさんに話を伺いしました。

 

2、ゲーセンミカドで働いて11年目の川島さんにインタビュー

今回、取材をさせて頂いたのはゲーセンミカド働いて11年目の川島さんです。

初代ゲーセンミカド新宿店開業から在籍し、普段は接客や掃除、ゲーム機のメンテナンスや裏方の事務作業、ポップ作成からグッズのデザインまで幅広い業務をこなしていてるそうです。

ちなみに好きなゲームはスペースハリアーパワードリフトといった体験ゲームが好きだということでした。

(川島さんのご希望で顔は伏せています)

 

2−1 ミカドが続いてるのは運が良かったから

インベーダー
ラウンドワンやナムコランドのように大手の会社が大きい施設としてやるのは分かるんですが、ゲームセンターを経営し始めるきっかけというか、どういう成り立ちでゲーセンミカドはスタートしたんでしょうか?
川島
元々はゲームの攻略DVDを出す会社だったんです。

社長が元々ゲームセンターが好きで、ゲームセンターのゲームをしながら育ってきたという背景があって、ゆくゆくはゲームセンターをやりたいというのがあったみたいで

たまたま歌舞伎町に店舗を持ってる人がいて、引き継いでやってくれないかという話が来たんです。

インベーダー
チャンスが来た!行くしかないって感じだったんですね
川島
そうですね。

歌舞伎町で始めて2年くらいして、そのビルを建て替えるという話があったので、移転する店舗も探してたんです。

ただ、たまたま高田馬場の話があって、元々はゲームが入っていたお店だったんですけど、2-3年空いた状態だったみたいなんです。

で、条件的にも良かったんで移り、半年くらいは2店舗運営していましたね。

インベーダー
その頃はゲームセンターは厳しかったってことですか?

ゲームセンターが盛り上がっていた時代というのは、80年代から90年台中盤だったと思うんですが。

川島
そうですね。

ミカドに置いてあるようなゲームで流行るものがなくなちゃったんですよ。

有名なところでストリートファイターが流行ったので、そのあとはずっと格闘ゲームをメーカーが出し続けていたんです。

もう頭打ちになるまで出し続けて、そこから新しいゲームが出なくなると、カードを使ったゲームを出し始めたんです。

カードのパック買ってやるサッカーのゲームとかですね

2002年から稼働開始したサッカー選手のカードを集めて
チームを作って戦う大型ゲーム機

川島
そうすると、ウチみたいな小さなお店では買えないんです。
インベーダー
そういうことなんですか!
川島
新しくて規模を大きいゲームが買えるところはそれで稼げるんですけど、ウチみたいな店舗はどんどん厳しくなっていった時代です。
インベーダー
競馬のゲームとかもありますけど、あれも大きいですよね!
川島
普通に家一軒買えるくらいするんで。
インベーダー
えええええ!そうなんですね!

そうなってくると小さな規模のゲームセンターはどんどん経営が厳しくなっていったんですね。

 

川島
実はミカドがずっと続いている理由として、タイミングが良かったというのがあります。

その頃は新作もあまり出なくなりましたし、多くのお店は古いゲームは入れ替えていて、さらに小さいゲームセンターはどんどんなくなっていったんですね。

発売当初からずっと同じゲームをプレーしてる人の通っていたゲームセンターがなくなったり、ゲームセンターは続いてるんだけどゲームが入れ替わってしまってプレーできなくなったりして、

行き場をなくしたお客さんが古いゲームが揃ってるミカドに来るようになったいうのがありますね。

 

2−2 震災で売り上げが落ちてから毎日大会をやるようになった

インベーダー
スケジュール表を拝見したのですが、ほぼ毎日大会をされてるんですね。
川島
3-4年前からほぼ毎日大会をやるようになって、配信もしようってことになりました。毎日やろうと思うとゲームの種類が必要になり、結果的に昔やってた人とかが来てくれるようになりました。自然と人が集まって来るんです
インベーダー
「大会を毎日やってる」っていうのがすごいなぁ、と思うんですが、何か始めるきっかけはあったんですか?
川島
実は震災があってから売り上げが落ち込んで、どうしようもない時期があったんです。

その頃は週末には大会をやってました。

大会をやる土日祝にはお客さんが来ていたので、毎日やればお客さんは来るんじゃないかっていうところから始めました。

あとがなかったので、毎日頑張ろうということでやって、ともかく参加者がいなくても毎日やってました。

インベーダー
お客さんは来るようになったんですか?
川島
もちろん、人気のないゲームとかもあるんですけど、毎日のように大会をやっていたので、何かしら引っかかるものがあって、やっていくウチにお客さんが来てくれる大会を増やすことができました。
インベーダー
ちなみに今でどれくらいの人が来店されるんですか?
川島
1時間おきで人数を測っていて、のべ人数にはなるんですが、毎日500人は来てますね。

休日だと1000人くらいの規模になりますね。

インベーダー
500人ですか!!

想像以上の数です!!!

どれくらいで採算が合うのかとか分からないですけど、100人くらいのもんかなと思ってました。

なかなかこのご時世毎日500人も集めるのはゲームセンターに限らず大変ですよね。

川島
夜の時間帯になるとだいたい60-70人の人が閉店の24時までいらっしゃいますね。
インベーダー
24時までみなさんずっとゲームしてるんですね!その熱量はすごいですね!


この日もたくさんの人がいらっしゃっていました

インベーダー
いつから伝説のゲームセンターと言われるようになったんですか?
川島
2015年にEVOっていう世界大会で、ミカドでずっとやってる常連さんが優勝したんです。
インベーダー
ここでずっと練習した人が、世界で一番になったんですね!すごい!!

それってめちゃくちゃ夢のある話ですね!

川島
その影響もありますし、TVで海外の人もたくさん来ると取り上げられて「伝説のゲームセンター」と呼ばれるようになったみたいです。
インベーダー
海外のお客さんは多いですか?

外国の方にもお話をお伺いしました

川島
そこまでは多くないですね。だいたい1日に1人,2人くらいですかね。

世界中から来てます。

 

2−3 片手縛り、寒中ゲーム、わたあめ作りの大会やってます

インベーダー
片手縛りの大会をやってるというのがあったんですが、それはある方がそのゲームを極めてしまい、片手でやり始めたというのが発端という噂をお聞きしたのですが。
川島
元々は、あるゲーマーさんがスマホを見ながらゲームができるようにっていうのが片手プレーのきっかけみたいなんです(笑)
インベーダー
えええええ!そこなんですか!もはやそのレベルになるとゲームを楽しんでるのかが、よく分からない領域ですね!(笑)
川島
そうですね(笑)
インベーダー
そこまで感覚がゲームに馴染んでるのがすごすぎます。
川島
そこから、みんながその人に挑戦するんじゃなくて、全員が片手縛りで大会をやるっていう流れになったんですよね。それもまたよく分からないですね(笑)
インベーダー
そこで生まれる文化が想像を超えていきますね(笑)

ミカドさんの方で、そのルール面白いねってことでやってたと思ってたんですが、その片手ゲーマーさんが主催みたいな感じでやられてたんですね。

川島
そうですね。

今は、そのゲームをやり込んでる人に大会を任せてたりしています。

毎月、定期的にやってるような大会ですね。

インベーダー
そうなんですね!

お客さんにお任せできる関係性はすごいですね。

あと、そのプレイヤーさんが周りに認められてるからこそ成り立つことですよね。

川島
そうですね
インベーダー
あと、片手縛りの大会以外に「寒中餓狼伝説」という謎の大会をYoutubeで拝見したんですが
川島
ありましたね(笑)

川島
これは元々、秋葉原の方にあったゲームセンターで、お店の前にゲーム機を置いてやってたんですよ。

それを知ってた人が、復活させよう!ってことになって。

はじめは夏にやってたんですけど、なぜか今年は冬にやったんですよ(笑)

インベーダー
みなさん楽しそうにやってらっしゃいましたね(笑)
川島
最近は結構バカなことをどんどんやっていってます(笑)
インベーダー
他に何か面白い大会があったら教えて頂きたいです。
川島
変なやつだと「わたあめ大会」とか。
インベーダー
なんですか?それ?(笑)
川島
それはわたあめを作るゲーム機があるんですけど、2人同時にやってどっちがうまく作れるかという大会ですね(笑)

インベーダー
全くデジタル要素のないゲーム大会ですね(笑)
川島
あとは「17アイス大会」っていうのがありまして、

それは17アイスの自動販売機があるんですけど、それを30分で何本食べられるかっていう

インベーダー
笑笑笑笑笑

もはや、ただの大食い大会ですね!(笑)

川島
ゲーム関係ないですね(笑)

普通にじゃんけん大会とかもやりました。

インベーダー
一番カンタンなゲームですね!誰でも参加できる(笑)

面白そうならバカなことでもやっちゃえっていうのをどんどん挑戦してるんですね!

 

2−4 ミカドでは結婚式ができるらしい

インベーダー
結婚式ができるって本当ですか?
川島
まだやったことはないんですが8月に予定があります。
インベーダー
それはここが好きで?ということですか?

ここで出会って?みたいな感じですか?

川島
ここで、ともかくやりたいっていうオファーがあったんです。

今まで何回か話はあったんですが、実現はしてなかったんです。

インベーダー
その人が企画というか、こんなことをしたいというのを持ち込んで来るんですか?
川島
それはブライダルプランナーさんと相談する感じですね
インベーダー
プランナーさんも初めての体験ですね!(笑)
川島
これのきっかけも売り上げが落ち込んでいたときになんでもやろうっていう話で、結婚式できますよって半分冗談くらいで言ったら、めちゃくちゃ反応があって。
インベーダー
みんなやりたいんですね(笑)
川島
いろんなところで取り上げられて、Yahoo!ニュースにも載って、本当にできるんですか?っていう問い合わせはめちゃくちゃありましたね。

Twitterのトレンド1位とかにもなりましたね

 

2−5 大切なことは「今あるゲーム機にいかにして100円入れてもらうか」を工夫すること

インベーダー
紆余曲折があって、今はのべ人数で500人くらいのゲーマーさんが毎日来るようになったということでしたが、これから小さなゲームセンターが生き残っていくためにはどんなことが大事になるんでしょうか。
川島
置いてあるゲーム機にいかに100円を入れてもらうかっていうところですね

今までのゲームセンターってゲームを置いて、あとは勝手にやってくださいって感じだったんです

今は分からないですけど、メーカーさんも売ったら、売りっぱなしっていう状態だったんです。

そういうのはもう続けてられないなと思います。

今、置いてあるゲーム機を宣伝なり説明をして、いかに100円を入れてもらうかを工夫してみることが大事だと思います。

ただ単に、このゲームはこういうものですよという説明書きがあるだけでもいいと思います。

そういうのって今までゲームセンターってなかったので、お客さんがどうやって遊んだらいいのか分からないっていうこともたくさんあったと思います。

インベーダー
確かにゲームをする前に、そこでギブアップしてしまうところありますね。

特に子どもの頃はお小遣いってたくさんあった訳じゃないと思うので、そこで躊躇してしまいますよね。

そもそもゲーセンに入っても「どうすればいいか分からないから楽しめないんじゃないか」っていう不安みたいなものはあると思いますね。

今日ここに来てなんか忘れ物を取り戻したような感覚がありました。このインタビューが終わったらたくさん遊ぼうと思ってます。

川島
ぜひぜひ。
インベーダー
最後にゲームセンターの一番の魅力を教えて頂きたいんですが、
川島
「100円入れれば遊べるっていう手軽さ」ですね。

これはずっと受け継がれて来ているものですね。

無料のゲームがたくさんある時代の中で、100円が高いか安いかっていうのはあるんですが。

そして、「ネット上ではできない直接のコミュニケーション」ですね。

ゲーム好きが集まっているので、話しかければ合うと思うんです。

ゲームをするだけじゃなくて、仲間に会いに来るっていう別の目的が生まれると思うんですね。

それを100円入れてできるっていうのが一番の魅力だと思いますね。

インベーダー
ゲーセン初心者はゲームセンター特有のマナーとかルールがあるんじゃないかと思って気後れしちゃうんですが、、、
川島
それは、ずっと遊びに来てる人が丁寧に教えてくれますよ。

みんな人口を増やしたいと思ってるので。

インベーダー
じゃあ、初心者ウェルカムなんですね!

ボコボコにされて門前払いかと思ってました(笑)

川島
そんなことは全然ないですね(笑)ウェルカムですよ。

もし、ボコボコにされたとしても「うまいですね。教えてください」って言えば教えてくれますよ。

インベーダー
そんな感じなんですね!
川島
後ろにいて邪魔にならないタイミングで「どうやるんですか」って声を掛けてもいいですよ。きっとそこからいろんなコミュニケーションができると思います。

 

3、いざ、ゲームの立ち並ぶ現場を徹底調査!

実態を調査するためには遊ばねば!

川島さんへのインタビューのあと、取材に臨んだ4人で来店されてるお客さんに話をお聞きしました。

来店されてる方は、

  • 中学校の先生
  • プログラマー
  • ゲームのデバッガー、
  • OL
  • 飲食業経営者

などなど色んな方がこのゲームセンターに足を運んでいて、

だいたいみなさん週に2-3回、多い人は週5で来ているということでした。

取材班4人で個別にインタビュー

ともかくみなさんいい人ばかりでゲーセンってもっと怖いところだと思ってた自分が恥ずかしくなりました、、、(笑)

1-2時間同じゲームで遊び続け、腕を磨くゲーマーさんも数多くいらっしゃいました。

長い人でゲームセンター通いを20年以上も続けている人もいて、ゲームで遊ぶのが楽しい!そして、ゲーセンミカドは楽しい!という熱気がビンビンに伝わって来ました。

 

さらに、話を聞くだけじゃミカドの楽しさを感じられないので、取材班のみんなで遊びまくりました!

50円でできるゲームもたくさんありました

勝ったり負けたり大はしゃぎ

数々の攻略本が置いてありました

ゲームの画面下のコマンド表を確認

気づけば、2時間近くあっという間に過ぎてしまい、お店に入る前に感じていたアウェー感は全くなくなっていました。

負ければ「ウオーーーーーー」と悔しがって唸り、勝てば「オッシャーーーーー!」とガッツポーズしたり、ともかく小学生くらいに戻った気分になりました。もしかしたら、周りのゲーマーさんに白い目で見られていたかもしれません。(すみません。)

こうやって、2時間遊んでみると周りのゲーマーさん達のレベルがめちゃくちゃ高いのも分かるようになりました。

ちなみに僕は取材を終えてから、家の近くのゲーセンに何回か通い、波動拳が60%の確率で打てるようになりました!(笑)

 

4、まとめ

今回、取材をさせて頂き、伝説と呼ばれるゲーセンミカドの実態を知ることができました。

「ゲーセンミカド行ってみたいけど、、、」と尻込みしていた人は是非是非是非、誰かを誘って行ってみてください!そして、自分のお目当のゲームでプレーしてる人に声を掛けてみてください!

温かく迎えてくれるはずです!

別にゲーマーじゃないっていう人も、ここにしかないレトロなゲームがたくさんあるので1-2時間遊びに行くのはすごくオススメですよ!

 

 

是非、これを読んだみなさんにゲーセンミカドに足を運んでもらえたらなと思います。

つづく

 

インベーダー堤

 

ゲーセンミカドのYoutubeチャンネルはこちら↓

高田馬場ゲーセンミカド – YouTube

 

 

そして、今回の取材はこれだけでは終わりません。

実は本日行われていた大会終了後に、2015年にあるゲームで世界チャンピオンになった方をご紹介して頂きました。

こちらのインタビュー記事も近々に配信予定なので、お楽しみに!

 

【追記】2017.06.01

2015年にEVOという格闘ゲームの世界大会で世界王者に輝いた小川さんへのインタビュー記事を公開しました!

世界で一番になるゲーマーさんの考え方や取り組む姿勢を知ることができる貴重な話をお聞きできました。

是非、お読みください!

闇の暴君!?格闘ゲーム世界王者の小川さんに話を聞いてみた。

ABOUTこの記事をかいた人

QOLHacks副編集長をやってます。時に、エスパニョール堤、時に、インベスター堤、時にインベーダー堤として、時にストリートファイター堤、時にFX堤として、記事を書いています。手取り月収16万円ですが、子ども2人います。

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